jcss校正とトレーサビリティ

jcssとは japan calibration service systemの略で、計量法に基づいた日本における校正事業者登録と認定された制度のことです。jcss校正の場合はjcss標章付校正証明書を交付されることによって、そこが行う校正結果が日本の国家計量標準の基準を満たしていることを、国の計量法に基づいて国が公に証明してくれていることになります。つまり国から認定されることで、企業としての信頼度がとても高くなり、かつ安心であるというお墨付きをもらうことになるので、業績にも大きく関わってくるでしょう。またトレーサビリティとは、元々は計測機器の精度とか整合性を示した用語でしたが、最近では製品を製造するにあたり、その製品が「いつ、どこで、誰に」作られたのかを明確にして、原材料を調達する段階から生産や消費、廃棄までの段階が追跡できる状態にすることを指すようになりました。

jcss校正としての認定を受けると大きな信頼感に繋がります

校正事業者登録制度は、経済産業大臣において権限を与えられた、独立行政法人製品評価技術基盤機構認定センターが、国の計量法の規定に基づき、事業を行う者のその特定の校正分野においての能力を審査して登録をする制度です。jcss校正者としての認定を国から受けるということは、トレーサビリティという観点からも、企業側が公的に提出しているデータに関しては、国の計量法に基づいた信憑性がある正確な数値であるということを国家レベルで証明していますので、他者においても認知をしてもらえることへと繋がります。このことは、企業が製造生産していく業務上においては、信頼関係を相手と結ぶのには大変有利になる証明となるのです。企業が業績をあげるためには、信頼関係を相手と結んでもらうことは必要不可欠であり、それは取引会社に対しても、消費者に対しても同じように重要なことでしょう。

jcss校正の認定で技術的能力や品質システムが保証されます

製品の品質向上や安全への意識が高くなった現代においては、トレーサビリティに対する重要度は年々高くなってきています。自動車、電子部品、食品、医薬品などの様々な分野において、トレーサビリティへの知識を持って高い意識であることが製造するに企業側にも問われているのです。jcss校正の登録の審査においては、校正機関に関する国際基準が要求している事項に適合しているかどうかを厳しく評価されます。そこでjcss校正の登録をされた者は、登録された範囲内での計量器等の校正を行った場合、経済産業大臣が認定している国家計量標準においては、計量法に基づいたトレーサビリティがあると証明する、jcss標章付校正証明書の発行ができます。これにより、登録事業者の技術的な面での能力や、品質システムにおける信頼性を国が保証していることになるのです。